精舎しようじや)” の例文
旧字:精舍
これに慈悲の精舎しようじやあり、これに石楠花しやくなげの薫り妙なれば、かれに瓔珞躑躅やうらくつゝじの色もゆるがごとし、いつは清秀、他は雄偉、ともに肥前の名山たることはしばしば世に紹介せられたりし
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
斯うして省吾と連立つて、細長い廊下を通る間にも、朽ち衰へた精舎しようじやの気は何となく丑松の胸に迫るのであつた。壁は暗く、柱は煤け、大きな板戸を彩色いろどつた古画の絵具も剥落ちて居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
精舎しようじやの段の前面に
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
或日精舎しようじや奪掠だつりやく
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)