“精進”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうじん70.9%
しやうじん13.9%
しょうじ3.8%
さうじ2.5%
しやうじ1.3%
せじみ1.3%
ショウジン1.3%
さうじみ1.3%
せいしん1.3%
サウジ1.3%
ショウジ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肉体の苦しみを度外に置いて、物質上の不便を物とも思わず、勇猛精進しょうじんの心をって、人道のために、鼎鑊ていかくらるるを面白く思う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
墓参りもし、法事も済み、わざとの振舞は叔母が手料理の精進しやうじん埒明らちあけて、さてやうや疲労つかれが出た頃は、叔父も叔母も安心の胸を撫下した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
恐らく富士山麓の宿屋としては、北の精進しょうじホテル以外において、もっとも景勝の地を占めたものであろう。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
ぞひとり齋居いもゐ精進さうじこも
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
あとから聞くと、その人が精進しやうじホテルの支配人だとか持主だとかいふことであつた。山駕籠の婦人はその細君で、病氣のために東京とか甲府とかへつれて行くのだといふことであつた。
湖水めぐり (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
精進せじみの最後週は來ぬ。外國人は多く羅馬に歸りつどひぬ。ポヽロ門よりもジヨワンニ門よりも、馬車相驅逐して進み入りぬ。
以来イライ十春秋ジッシュンジュウ日夜転輾ニチヤテンテン鞭影ベンエイキミヲコクシ、九狂一拝キュウキョウイッパイ精進ショウジン御懸念ゴケネン一掃イッソウノオ仕事シゴトシテラレルナラバ、ワタクシナニオウ、コエタカク、「アリガトウ」ト明朗メイロウ粛然シュクゼン謝辞シャジノミ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ひじ初夜しよや精進さうじみ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
ケダシ士君子しくんし万巻ばんかんヲ読破スルモマタすべかラク廟堂ニ登リ山川さんせんまじわり海内かいだい名流ニ結ブベシ。然ル後気局ききょく見解自然ニ濶大かつだいス、良友ノ琢磨たくまハ自然ニ精進せいしんス。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
禅定・精進サウジは、山籠りの物忌みで、成年授戒・神人資格享受の前提です。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
蔵王山の行者が、峰の精進ショウジをすましての第一の下立オリタちが、此高湯だとすれば、麓の解禁場トシミバカミノ山に当るわけである。其ほど繁昌して居て、亦年久しい湯治場だろうのに、未に新開地らしい所がある。
山の湯雑記 (新字新仮名) / 折口信夫(著)