“奪掠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だつりゃく50.0%
だつりやく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お前は、強欲者の酒倉を襲って酒樽を奪掠だつりゃくするこの泥棒詩人の、ブセハラスではなかったか! あの時のようにもう一度この鬣を振りあげて駆け出してくれ。
ゼーロン (新字新仮名) / 牧野信一(著)
死人をよそおうて悪事を働らく等、その他、迷信的の薬物たる臓器の獲得、埋葬品の奪掠だつりゃく屍姦しかん等の事跡の誤認、誤伝せられたるものなるを以て、容易に真相を捕捉し難きうらみあり。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
アヽ、我等は何等の多幸多福ぞや、独り此間このあひだに立ちてかつて同胞の情感を傷害せらるゝことなきなり、ただれのみならず、彼等の嫉妬しつと憎悪ぞうを奪掠だつりやく、殺傷の不義非道に煩悶はんもん苦悩するを
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
或日精舎しようじや奪掠だつりやく
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)