“掠奪”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
りゃくだつ80.6%
りやくだつ8.1%
さら3.2%
ひった3.2%
かすめ1.6%
かすめうば1.6%
よこど1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“掠奪”を含む作品のジャンル比率
哲学 > キリスト教 > 聖書50.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
し自然の名のもとに如何なる旧習も弁護出来るならば、まず我我は未開人種の掠奪りゃくだつ結婚を弁護しなければならぬ。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかるに彼等人間はごうもこの観念がないと見えて我等が見付けた御馳走は必ず彼等のために掠奪りゃくだつせらるるのである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
俊吉は信子に葡萄酒をすすめながら、「人間の生活は掠奪りやくだつで持つてゐるんだね。小はこの玉子から」——なぞと社会主義じみた理窟を並べたりした。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その貨財くわざい掠奪りやくだつする目的もくてきだなと心付こゝろづいたとき
「……実は、綾のことですが、今度お国のお侍で大隈という人から是非しいというので、遣わすことに承諾しましたのですが、まるで娘を掠奪さらわれるような工合で、私も実に驚きました」
人買ひとかい掠奪さらわれたのさ」
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
あの動物的な、掠奪ひったくるような要求には——それに慣れるまで、彼女は幾度か死を決したことだったろう。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
肉をぐばかりの冷たさで、ヒューッと音をさせて、耳朶を掠めた、田村氏の帽子は、掠奪ひったくられたように、向うの谷へ抛げ出された、製造場の烟突からでも出そうな、どす黒い綿のような雲が頭から二
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
◯五節は言う「友を交付わたして掠奪かすめわしむる者はその子等こどもの目つぶるべし」と。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ゆえにこれを改めて「汝らは友を敵に交付わたして掠奪かすめに逢わしむ、しかして彼ら(友)の子等こどもは目つぶるべし」と訳する学者がある。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
◯六節はこれを改めて「掠奪かすめうばう者の天幕は栄え、神を怒する者は安泰やすらかなり、彼らは己の手に神を携う」とすべきである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「だが、途中であの二本差りゃんこ蜥蜴とかげに、掠奪よこどりされちゃ、あぶ蜂だ」と、十人ばかりの博労が、羽村の留と、お稲のまわりを取りかこんで、近道の団栗坂どんぐりざかを下って送っていった。
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)