“炷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
83.3%
たか5.6%
しゆ2.8%
2.8%
ちゆう2.8%
2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初は死んだ母親の形見の珠数をいて見ましたが、これは素晴らしい香木で、すっかり丈太郎の異常嗜好を満足させてしまいました。
らんゆふべ狐のくれし奇楠きゃらたか
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
茶、かう、十しゆ寄合よりあひ
五月どきのしめやかさのなかで、あの層のふかい、漆黒の闇の肌ざはりがしたしまれる。いはく、闇中孤坐。……そのなかへ、いつぽんの蝋燭を樹てる。蝋燭のがけぶる。
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
通し物は逸早いちはやく満枝が好きに計ひて、少頃しばしことば無き二人が中に置れたる莨盆たばこぼんは子細らしう一ちゆう百和香ひやつかこうくゆらせぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼の女の手紙には、いつもき籠められたやうに涙の匂ひが染み込んでゐた。
酔狂録 (新字旧仮名) / 吉井勇(著)