“蕭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しめ50.0%
しめや15.0%
10.0%
しょう10.0%
しお5.0%
しを5.0%
せう5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひっそりとした四辺あたりであった。しめやかな、光の外の光と、影の中の影とが相縺あいもつれて、それらが物の隅々にまで柔かにうちくすんでゆきつつあった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
しめやかな話が、しばらく続いていた。動物園で猛獣のうなる声などが、時々聞えて、雨の小歇こやんだ外は静かに更けていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
と、びたが力ある声して言った。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さりとて、きんしょうも、手荒はちっともされなかった。ただ山駕やまかごほうり込まれて、上から麻縄をかけられ、夜どおし目もまわるような早さで翌日も素ッ飛ばされていただけだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
只〻門出かどでの勢ひに引きかへて、戻足もどりあしの打ちしおれたる樣、さすがに遠路のつかれとも思はれず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
しをれし今までの容姿すがた忽ち變り、きつかたちを改め、言葉さへ雄々をゝしく、『冷泉樣には、何の要事あれば夜半よはには來給ひし』
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
西の国からおしゆの使ひ、風せう々として易水寒し壮士一たび去つて又還らず、ならにや動かぬ武士の道
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)