“門出”の読み方と例文
読み方割合
かどで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「遅い。もう遅い。われわれの同胞はあの通りの大激昂だいげきこうだ。君は……君は気の毒だが、われわれの門出かどでの血祭だ。ひッひッひッひッ」
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おふきはだれよりも先に半蔵の門出かどでを見送りに来て、もはや本陣の囲炉裏ばたのところで旅じたくをしている下男の佐吉を見つけた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
小ジェリーは、こう言って父親の門出かどでを祝うと、例の床几に腰を下して、父親の噛んでいた藁に継承的な興味を持ち始め、それから考え込んだ。