“かどで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
首途55.7%
門出44.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われ浮世の旅の首途かどでしてよりここに二十五年、南海の故郷をさまよい出でしよりここに十年、東都の仮住居かりずまいを見すてしよりここに十日
旅の旅の旅 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
「それは、ご苦労様でしたね。旅の首途かどでから機嫌わるくすると、しまいまで不機嫌がつづくというから、仲をよくして出かけましょう」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小ジェリーは、こう言って父親の門出かどでを祝うと、例の床几に腰を下して、父親の噛んでいた藁に継承的な興味を持ち始め、それから考え込んだ。
得手えてとやら、お門出かどでは上々吉です。が、野分のあとを見てくると、東へ行くほど、荒れがひどいようですが」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)