“蕭瑟”の読み方と例文
読み方割合
しょうしつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝な夕な波は哀音を送って、蕭瑟しょうしつたる秋光の浜に立てば影なき人の姿がつい眼前めさきに現われる。かあいそうは過ぎて苦痛になった。どうにかしなければならなくなった。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
寥廓りょうかくなる天の下、蕭瑟しょうしつなる林のうち、幽冷なる池の上に音と云う程の音はなんにも聞えぬ。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「床に掛けてあるあの一軸。蕭瑟しょうしつとした秋の景。何者の筆とそちは思う?」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)