“しょうしつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小室27.3%
蕭瑟27.3%
昌叱18.2%
尚質9.1%
晶質9.1%
詳悉9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて其広き庭より廊下へ進み入り曲り曲りて但有とあ小室しょうしつの前にいずればうちには二三の残りいん卓子てえぶるを囲みて雑話せるを見る、余は小声にて目科を控え「今時分藻西太郎に逢う事が出来ようか」と問う
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
寥廓りょうかくなる天の下、蕭瑟しょうしつなる林のうち、幽冷なる池の上に音と云う程の音はなんにも聞えぬ。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
降りくらせあけなば花の春の雨 昌叱しょうしつ
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
宝素は元表医師百五十俵三十人扶持小島春庵で、和泉橋通いずみばしどおりに住していた。名は尚質しょうしつ、一学古がくこである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この女性の園のなかで、寧ろ冷やかな晶質しょうしつの耀きによつて一きは人目を射るのは、ニーナと呼ばれる若いタイピストであつた。
灰色の眼の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)
当時の論旨を察するに、この論派は民権拡張を主張すというよりは、むしろ現政府を攻撃すというにあり。この過激なる論派を代表せし人々は今日これを詳悉しょうしつすることはなはだ難し。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)