“小室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こべや42.9%
こむろ25.0%
こま17.9%
しょうしつ10.7%
こしつ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
階段が尽きると、百何十尺の空中に、探照燈を据付けた、四方開っぱなしの、火の見やぐらみたいな小室こべやがある。それで行きどまりだ。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
同業、東洋陶器の小室こむろ幸成の二女が、二世のバイヤーと結婚してアメリカへ行くのだそうで、池田藤吉郎も招かれて式につらなった。
春雪 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
茶の間の方には、茶室めいた造りの小室こまさえ附いていた。庭には枝ぶりのよい梅や棕櫚しゅろなどがあった。小さい燈籠とうろうも据えてあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
壁体へきたいだの階段だの奇妙な小室しょうしつだのの符合が並んでいたが、生憎あいにくごくはしの方だけを切取ったものらしく、何を示してある図か、この断片だんぺんだけでは分らなかった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
法水が十二宮ゾーディアックから引き出した解答——大階段の裏ビハインド・ステイアスには、その場所と符合するものに、二つの小室こしつがあった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)