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小室
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こま
ふりがな文庫
“
小室
(
こま
)” の例文
茶の間の方には、茶室めいた造りの
小室
(
こま
)
さえ附いていた。庭には枝ぶりのよい梅や
棕櫚
(
しゅろ
)
などがあった。小さい
燈籠
(
とうろう
)
も据えてあった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
誠に感心な事だと、年はまだ二十一歳でございますが、心ある娘で、多助の
往
(
ゆ
)
く
後影
(
うしろかげ
)
をしみ/″\眺め、
見惚
(
みと
)
れて居りますと、広間の
傍
(
わき
)
に
土廂
(
どびさし
)
を深く取った六畳の
小室
(
こま
)
がございます。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
やがて二人は、浅井が行きつけの小じんまりした一軒の料理屋の上り口に靴をぬぐと、堅い
身装
(
みなり
)
をした女に案内されて、しゃれた二階の
小室
(
こま
)
へ通った。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
三人はある小奇麗な鳥料理の奥まった
小室
(
こま
)
で、ビールやサイダなどを取りながら話していた。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
締切ったその二階の
小室
(
こま
)
には、かっかと燃え照っている強い
瓦斯
(
ガス
)
の下に、酒の
匂
(
にお
)
いなどが漂って、耳に伝わる甘い
私語
(
ささやき
)
の声が、燃えつくような彼女の
頭脳
(
あたま
)
を、劇しく
刺戟
(
しげき
)
した。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
お庄はまた
俥
(
くるま
)
で、夜遅く叔父を迎いに出かけた。叔父の居所はじきに解った。そこは烏森のある小さい待合で、叔父はその奥まった
小室
(
こま
)
に閉じ籠って女ぬきで、酒を飲みながら花に
耽
(
ふけ
)
っていた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“小室”の意味
《名詞》
小さい家屋。
小さい部屋。
(出典:Wiktionary)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
“小室”で始まる語句
小室翠雲
小室君
小室山
小室焼
小室信夫
小室夫人
小室青岳
小室静也