“こしつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
痼疾72.9%
固執20.8%
固疾2.1%
小室2.1%
居室2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肩の凝るのは幼少の時からの痼疾こしつだったがそれが近ごろになってことさら激しくなった。葉子はちょいちょい按摩あんまを呼んだりした。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
対馬守がこれを外国公使館の敷地に当てようとしたところ、織部正が江戸要害説を固執こしつしてがえんじなかったために、怒って幽閉したのを憤おって自刃したと言う憶測だった。
老中の眼鏡 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
変屈者のA老人は唯一人飄然へいぜんと海岸へ来て、旅館ホテルに滞在中、固疾こしつの心臓病が起って危篤に陥った。報知しらせによって倫敦ロンドンから娘が看護に来た。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
法水が十二宮ゾーディアックから引き出した解答——大階段の裏ビハインド・ステイアスには、その場所と符合するものに、二つの小室こしつがあった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
三生軒さんじやうけん居室こしつより見おろす谷まには僧一人来て松葉を掃くも
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)