小室しょうしつ)” の例文
壁体へきたいだの階段だの奇妙な小室しょうしつだのの符合が並んでいたが、生憎あいにくごくはしの方だけを切取ったものらしく、何を示してある図か、この断片だんぺんだけでは分らなかった。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
やがて其広き庭より廊下へ進み入り曲り曲りて但有とあ小室しょうしつの前にいずればうちには二三の残りいん卓子てえぶるを囲みて雑話せるを見る、余は小声にて目科を控え「今時分藻西太郎に逢う事が出来ようか」と問う
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
そうです、この小室しょうしつ全体が、エレベーター仕掛じかけになっているのです。床も天井も壁も、一緒に落ちていくのです。もう今はたいへんなスピードで落ちていますよ。