“つまびらか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ツマビラカ
語句割合
68.6%
28.6%
詳密1.0%
詳悉1.0%
詳細1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わがすむ魚沼郡うをぬまこほりの内にて雪頽なだれため非命ひめいをなしたる事、其村の人のはなしをこゝにしるす。しかれども人の不祥ふしやうなれば人名じんめいつまびらかにせず。
その「仏店ほとけだな」の所在をいまわたしはつまびらかにしないが、何としてもそのあたり、あくまで東叡山寛永寺の支配をうけた、暗い、沈んだ
上野界隈 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
さてその秘密ひみつ如何いかなるものにや、このはたゞちかひをはつて、詳密つまびらかなることは、明日めうにちその秘密ひみつひそめられたる塲所ばしよおいて、實物じつぶつついて、明白めいはくしめさるゝとのことこの其儘そのまゝ寢床ねどこよこたはつたが
さくの柱のもとに在りて帽をりたりしは、荒尾がことばの如く、四年の生死しようし詳悉つまびらかにせざりし間貫一にぞありける。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
話の間だがちょッとここで忍藻の性質や身の上がやや詳細つまびらかに述べられなくてはならない。実に忍藻はこの老女の実子で、父親は秩父民部とて前回武蔵野を旅行していた旅人の中の年を取った方だ。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)