“寢床”のいろいろな読み方と例文
新字:寝床
読み方割合
ねどこ79.2%
ねま4.2%
ベッド4.2%
とこ4.2%
ねとこ4.2%
ベツト4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やかた屋根やねうづまいてかゝりますと、晝間ひるま寢床ねどこ——仙人せんにんよるはいつでも一睡いつすゐもしないのです、夜分やぶんたふうへあがつて、つきひざまづき、ほしをがんで
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「それがなあ、晝日中ひなかでも、ちやあんと寢床ねまとらせて、やすんで行かはりまんがな。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
で、私は腕に抱き上げて、寢床ベッドへ連れて行つた。紳士たちや貴婦人たちが寢室へ行かないうちに、もう一時近くになつてゐた。
こゝの女中も矢張内儀さんと同じやうに、丁寧な、優しい口の利きやうをして、吾儕の爲に温暖あたゝかい、心地こゝろもちの好い寢床とこを延べて呉れた。吾儕は皆な疲れて横に成つた。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
寢床ねとこにはひつても盤面ばんめん腦裡のうりうかんで來て口しさにねむれぬおもひのする事しばしばだが
宇宙の方則は辛辣であり、何人に對しても苛責なく、殘忍無慈悲に鐵則されてる。この世で甘やかされるものは、その暖かい寢床ベツトに眠つて、母親にかしづかれてる子供だけだ。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)