“ねま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寝間46.7%
寝室26.7%
寢間6.7%
寢室5.0%
寐間3.3%
寝巻3.3%
寢床1.7%
1.7%
1.7%
寝床1.7%
1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「とにかく、同棲しても、まだ友人関係なのですから、あたしの寝間ねまは、此処を茶の間にして、そっちの六畳ときめますから。」
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
に描いた太陽おひさまの夢を見たんだろう。何だか謎のような事を言ってるわね。——さあさあ、お寝室ねまごしらえをしておきましょう。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
用心口ようじんぐちしてお寢間ねまもどたまひしが再度ふたゝびつてお菓子戸棚くわしとだなのびすけつとのびんとりいだし、お鼻紙はながみうへけておしひねり、雪灯ぼんぼり片手かたてゑんいづれば天井てんぜうねづみがた/\とれて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お定はすぐ起きて、寢室ねまにしてゐる四疊半許りの板敷を出た。手探りに草履ざうりつゝかけて、表裏の入口を開けると、厩では乾秣やたしがる馬の、破目板をる音がゴトゴトと鳴る。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼女は自分の寐間ねまへあがって行った。彼女のたのみで、夫婦の寐間は別々になっていたのである。彼女は床に就いた。寐床のなかに這入っていても、やッぱり寒くて寒くて堪らなかった。
初雪 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
何か、寝巻ねまきのようなものをて、ぶるぶるふるえている。
「それがなあ、晝日中ひなかでも、ちやあんと寢床ねまとらせて、やすんで行かはりまんがな。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
「いつも寢床ねま敷いてやすんで行かはるのだつせ。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
大切と思ふ志しは知られたり然らばねまらんと蒲團にもぐり今日道々の景色に
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
ちま/\と其処に身を潜めてねまって居ります所へ、庄吉が其奴そやつの帯へ一心にかじり付いてる所へ、どか/\と御用聞ごようきゝ這入はえって来て、庄吉の帯を取ってずる/\と引出すと、庄吉が手を放せばいに
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ちょっともそんな遠慮要らへん。今夜は泊ってくれはるやろ思て、ちゃんと寝床ねまもとっといたのに……もう、帰りの電車もあれしまへんやろ」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「歩けないたって立つがねまるかして目をさましていればいい。」
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)