“寝巻”のいろいろな読み方と例文
旧字:寢卷
読み方割合
ねまき68.4%
パジャマ10.5%
ねま10.5%
ピジャマ10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、とっさに感じとると同時に、ただちに源十郎指揮をくだして、一同寝巻ねまきの裾をからげ、おのおの大刀をぶちこんでそっと庭におり立った。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
額へ、頬へ、肩へ触った手を、その恐ろしい冷たさにゾッとして引込めると、其儘そのまま寝室ベッドの側に寝巻パジャマの膝を突いて、讃之助は男泣きに泣き入りました。
葬送行進曲 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
ぼくが大きな声を出すか出さないかに、おかあさんが寝巻ねまきのままで飛び出して来た。
火事とポチ (新字新仮名) / 有島武郎(著)
寝巻ピジャマの上へ大きなトレンチコートを着て煙草を喫いながらゆっくりとこっちへやってくる。煙草の火が海風に吹かれて線香花火のように散る。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)