“再度”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいど30.3%
ふたたび24.2%
にど24.2%
ふたゝび15.2%
ふたゝひ3.0%
また3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひしがるゝともおぼ無事なきことは申上難く候と言ひつのるにぞ然ば猶後日の調べと再度さいどどうさげられ長庵三次の兩人は又も獄屋ごくやへ引れける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「おや何かしらん」とあやしみつつ漸々ようようにそのわき近付つかづいて見ると、岩の上に若い女が俯向うつむいている、これはと思って横顔を差覘さしのぞくと、再度ふたたび喫驚びっくりした。
テレパシー (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
男はこんどは女の方を向かないで、鑿のさきでコツコツと細部の彫りものにかかりはじめ、再度にどと女のほうを向かなかった。
香爐を盗む (新字新仮名) / 室生犀星(著)
思ひ絶えて仕舞ふべし、我れは浮世の能なしさるにはなるとも、きたなき男には得こそ成るまじ、夫れよと斷念の曉きよく、再度ふたゝび口にも出でず成りぬ。
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
のみたる事までも今はさつぱりわかりしが餘りはなしの出來すぎて花見は又も廢止やめになり再度ふたゝひとほき音羽より辨當箱べんたうばこ脊負しよひもどせしに幼稚意こどもごゝろ管伴ばんたうを恨むつみもなかりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さりとて人間を二つにする事も出来ず、お辰様が再度また花漬売にならるゝ瀬もなかるべければ、詰りあなたの無理な御望おのぞみ云者いうもの、あなたもいやなのは岩沼令嬢と仰せられて見ると
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)