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『香爐を盗む』
ふりがな文庫
『
香爐を盗む
(
こうろをぬすむ
)
』
男が出かけようとすると、何時の間にか女が音もなく玄関に立っていて、茶色の帽子をさし出した。男はそれを手にとると格子をあけて出て行った。女はしばらくぼんやり立っていたが、間もなく長火鉢のところにぐったりと坐って、いつまでも動かないでいた。それ …
著者
室生犀星
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1920(大正9)年9月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約41分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
剥
(
そ
)
挟
(
せばま
)
先
(
さっき
)
閉
(
つぶ
)
一
(
いっ
)
眇
(
いすか
)
微笑
(
わら
)
滅
(
め
)
漸
(
や
)
細
(
ほっ
)
何
(
な
)
増
(
まさ
)
疾
(
とっ
)
興味
(
おもしろ
)
仕損
(
しそこ
)
再度
(
にど
)
変化
(
かわ
)
漏
(
もれ
)
狂
(
ふ
)
繊
(
こま
)
若干
(
いくら
)
馳
(
はし
)
一
(
ひ
)
一心
(
いっしん
)
下
(
くだ
)
二
(
ふ
)
仕
(
し
)
伏
(
ぷ
)
全
(
まる
)
判明
(
はっきり
)
執拗
(
しつこ
)
夜更
(
よふけ
)
妬
(
や
)
布片
(
ぬのきれ
)
彷徨
(
ほうこう
)
恐
(
こわ
)
捜
(
さぐ
)
捲
(
まく
)
摺
(
ず
)
斑点
(
しみ
)
既
(
も
)
晩
(
おそ
)
暗
(
やみ
)
暫
(
しば
)
森
(
しん
)
毎時
(
いつも
)
温
(
あたた
)
点
(
とも
)
甚
(
はなはだ
)
疣
(
あざ
)
疾
(
はや
)
眩
(
くら
)
脱
(
と
)
酔
(
よい
)
香爐
(
こうろ
)
一向
(
いっこう
)
一層
(
いっそう
)
一歩
(
ひとあし
)
三歩
(
みあし
)
上目
(
うわめ
)
不良
(
わる
)
不貞
(
ふて
)
之等
(
これら
)
了
(
しま
)
二歩
(
ふたあし
)
付
(
つ
)
佇
(
たたず
)
何処
(
どこ
)
何時
(
いつ
)
併
(
しか
)
其処
(
そこ
)
円
(
まる
)
凝
(
こ
)
凝視
(
みつ
)
判然
(
はっきり
)
刷毛
(
はけ
)
劇
(
はげ
)
可笑
(
おか
)
吃
(
ども
)
吃驚
(
びっくり
)
吐
(
つ
)
呷
(
あお
)
喉鳴
(
のどな
)
喘
(
あえ
)
喰
(
く
)
嗜眠
(
しみん
)
噤
(
つぐ
)
囁
(
ささや
)
囈言
(
うわごと
)
四辺
(
あたり
)
塩梅
(
あんばい
)
外
(
ほか
)
奪
(
と
)
威嚇
(
いかく
)
嫌厭
(
けんえん
)
室
(
へや
)
廓大
(
かくだい
)
彼
(
か
)
彼女
(
あれ
)
彼麼
(
あんな
)