“不貞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふて85.7%
ふてい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藝術的の氣分に緊張してゐるこの二人と、旅藝人のやうに荒んだ、統一のない不貞ふてた俳優たちとの間にはいつもこぢれた紛雜ふんさつが流れてゐた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
うしろ姿に手を合わせながらさんざん不貞ふてくされを見せたあげく、ああしたいい争いの末、とうとう若いひたむきな栄三郎を怒らせたものの
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
殿とのにくしみにふべきほどの果敢はかなきうんちて此世このようまれたるなれば、ゆるしたま不貞ふてい女子をなごはからはせたまふな、殿との
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其方儀平常つね/″\身持みもちよろしからず數度すどをつともち不貞ふていの行ひありしのみならず森田屋銀五郎方の大恩をわすれ病人を捨置欠落かけおち致し其上我かをひ傳吉より七十五兩の大金をつかはしたる信義しんぎわすれ憑司と密通みつつう致し傳吉を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)