“紛雜”のいろいろな読み方と例文
新字:紛雑
読み方割合
いざ40.0%
ふんさつ20.0%
ふんざつ20.0%
みだれ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何しに降つて沸いた事もなければ、人との紛雜いざなどはよし有つたにしろ夫れは常の事、氣にもかゝらねば何しに物を思ひませう
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
藝術的の氣分に緊張してゐるこの二人と、旅藝人のやうに荒んだ、統一のない不貞ふてた俳優たちとの間にはいつもこぢれた紛雜ふんさつが流れてゐた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
煉瓦れんぐわ穹窿アアチ。人はこの紛雜ふんざつうちに埋れて
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
爪箱とりて居ずまゐを改たむる時は、塵のうきよの紛雜みだれも何ぞ、松風かよふ糸の上には、山姫きたりて手やそふらん、夢も現も此うちにとほゝ笑みて、雨にも風にも、はたゝめく雷電にも
琴の音 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)