“紛失物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふんしつもの50.0%
ふんじつもの20.0%
なくなりもの20.0%
なくなりもん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうする気だ! 飛んだことをしゃべったじゃねえか。もし万太郎が金吾の体を取っ返して見ろ、今度は二人がかりで紛失物ふんしつものを探しながら、この伊兵衛の命をけ廻すにちがいねえ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どうぢや證據有りやといはるゝに左仲恐れ入りましたと閉口へいこうなせしかば内記殿益々ます/\不審ふしんに思はれ其は折惡をりわるき事故疑ふも道理もつともなれど今汝が如く申す時は證據にても有るかと思はる兎角とかく紛失物ふんじつものなどは人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「そいつは大変だ、紛失物なくなりものをそのままにしておいたんじゃあ、この黒坂のかおが立たねえ、悪くすると雲助くもすけ仲間の名折れになるのだ、なあ相棒あいぼう
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
紛失物なくなりもんはねえかな——こう、なくなり物はよう——。」