“いざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イザ
語句割合
膝行44.3%
躄12.3%
誘12.3%
卒5.7%
率3.8%
居去3.8%
紛雜1.9%
去来1.9%
膝去1.9%
行脚1.9%
伊奢0.9%
泣0.9%
紛雑0.9%
伊耶0.9%
去事0.9%
去來0.9%
居坐0.9%
居膝0.9%
居退0.9%
跛0.9%
鋳座0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と膝行(いざ)り寄る。半(なか)ば夢心地の屑屋は、前後の事を知らぬのであるから、武士(さむらい)を視(み)て、其の剣術に縋(すが)つても助かりたいと思つたのである。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そこで這ったり躄(いざ)ったり、うごめいたりして二尺三尺と、儒者ふうの老人の籠っている、屋敷のほうへ進んでいるのであった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
次の日曜がまた幸いな暖かい日和(ひより)をすべての勤(つと)め人(にん)に恵んだので、敬太郎は朝早くから須永を尋ねて、郊外に誘(いざ)なおうとした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
翌朝(よくあさ)は女が膳を運んで来たが、卒(いざ)となると何となく気怯(きおく)れがして、今は忙(いそが)しそうだから、昼の手隙(てすき)の時にしよう、という気になる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
率(いざ)という場合懐(ふとこ)ろ育ちのお嬢さんや女学生上りの奥さんよりも遥(はるか)に役に立つ事を諄々(じゅんじゅん)と説き
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
墓地の墓標が倒れたり、居去(いざ)ったりしているのは言うまでもない。中に丸井圭次郎君の家族の墓もある。
震災日誌 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
何(なに)しに降(ふ)つて沸(わ)いた事(こと)もなければ、人(ひと)との紛雜(いざ)などはよし有(あ)つたにしろ夫(そ)れは常(つね)の事(こと)、氣(き)にもかゝらねば何(なに)しに物(もの)を思(おも)ひませう
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此美人を此僻地(へきち)に出(いだ)すは天公(てんこう)事を解(げ)さゞるに似たりと独(ひとり)歎息(たんそく)しつゝ言(ものいは)んとししに、娘は去来(いざ)とてふたゝび柴籠をせおひうちつれて立さりけり。
「で、ございますかな。」とようよう膝去(いざ)り出して、遠くから、背を円くして伸上って、腕を出して、巻莨(まきたばこ)に火を点(つ)けたが、お蔦が物指(ものさし)を当てた襦袢(じゅばん)の袖が見えたので、気にして、慌てて、引込める。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平次は行脚(いざ)り寄って、渋紙と麻縄と蓋を見ました。
かれ高木の入日賣の御子、額田(ぬかだ)の大中(おほなか)つ日子(ひこ)の命、次に大山守(おほやまもり)の命、次に伊奢(いざ)の眞若の命、次に妹(いも)大原の郎女(いらつめ)、次に高目(たかもく)の郎女五柱。
また葛城(かづらき)の野の伊呂賣(いろめ)に娶ひて、生みませる御子、伊奢(いざ)の麻和迦(まわか)の王一柱。この天皇の御子たち、并はせて二十六王(はたちまりむはしら)(男王十一、女王十五。)この中に大雀の命は、天の下治らしめしき。
犬烏聚(あつま)り噉(は)む。天皇此の泣(いざ)ち吟(によ)ぶ声を聞きて、心に悲傷(いたみ)有(ま)す。群卿に詔(みことのり)して曰く、それ生くるときに愛(めぐ)みし所を以て亡者(なきひと)に殉(したが)はしむ。これ甚だ傷(いたきわざ)なり。それ古風といへども良からずば何ぞ従はむ。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
二十八年冬十月、天皇の母弟倭彦命(やまとひこのみこと)薨(みう)せぬ。十一月倭彦命を身挟桃花坂(むさのつきさか)に葬る。こゝに近習の者を集へて、悉に生きながらにして陵域に埋め立つ。数日死なず、昼夜泣(いざ)ち吟(によ)ぶ。遂に死して爛臰(くちくさ)りぬ。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
何しに降つて湧(わ)いた事もなければ、人との紛雑(いざ)などはよし有つたにしろそれは常の事、気にもかからねば何しに物を思ひませう
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
少しやそつとの紛雑(いざ)があろうとも縁切れになつてたまる物か、お前の出かた一つでどうでもなるに、ちつとは精を出して取止めるやうに心がけたら宜(よ)かろ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
また大毘古(おほびこ)の命が女、御眞津(みまつ)比賣の命に娶ひて、生みませる御子、伊玖米入日子伊沙知(いくめいりひこいさち)の命、次に伊耶(いざ)の眞若(まわか)の命、次に國片(くにかた)比賣の命、次に千千都久和(ちぢつくやまと)比賣の命、次に伊賀(いが)比賣の命
去事(いざ)となると、何だか氣怯(おくれ)がする。何處かで、「心細い。」と囁(さゝや)くやうな聲(こゑ)もする。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ところが去來(いざ)取懸(とりかか)ツて見ると、些(ちつ)とも豫期(よき)した調子(てうし)が出て來ない。頭の中に描かれた作品と、眼前(がんぜん)に描出される作品とは鉛(なまり)と鋼鉄(かうてつ)ほどの相違(さうゐ)がある。周三は自分ながら自分の腕の鈍(なまくら)なのに呆返(あきれかへ)ツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
貞之進は始終耳を欹(そばだ)てゝ居たが、ついに思う名を聴得なかったので、平日(ふだん)ならば男児が塵芥(ちりあくた)ともせぬほどのことが胆を落し、張合なげに巻煙草を吸附て居ると、その芸妓はこっち向きに居坐(いざ)り直って
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
居膝(いざ)るように、密(そっ)と傍(そば)へ寄って来て
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少年は自分の母を見ると、長火鉢からすこし居退(いざ)るようにして、障子に出来るだけぴったりと体を押しつけるようにしている。
三つの挿話 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
よぼ/\と、のろ/\と、跛(いざ)り行かしむる
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
ごらんなさい、鋳座(いざ)も本物だし被せてあるのはヒルモ金。こりゃア素人になんぞ出来ない芸、よっぽどみっちりと鋳たものです