“取懸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりかか50.0%
とりかゝ25.0%
とりかく12.5%
トリカカ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気の早いものは、二十億の地球人類の死屍が累々として、地球全土を蔽っている光景を想像して、自殺の用意に取懸とりかかった。
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
そして何時とは無く病的びやうてきに華族嫌となツて了ツた。此の反動として、彼は獨斷どくだんで、父の所思おもはくに頓着なくドシ/\繪畫の研究に取懸とりかゝつた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
暫らくは唯茫然ぼうぜんとしてつまらぬ者でいたが、イヤイヤこれではならぬと心を取直して、その日より事務に取懸とりかくる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
名ニシオフ宇治ノ山辺ヤマベノ坂口ニ、御屋形オヤカタヲ立、ココニテ一献進上。花沢ノ古城、コレハ昔、小笠原肥前ガタテ籠リシ折、武田信玄、コノ城ヘ取懸トリカカリ、ヒト数多アマタ討タセ、勝利ヲ失ヒシ城也。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)