“ゆきき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
往来79.2%
往來7.1%
行来3.1%
徂徠2.0%
去来1.6%
往復1.6%
徃来0.8%
交際0.8%
往徠0.8%
往還0.8%
通行0.8%
去來0.4%
徂来0.4%
徃來0.4%
逝囘0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「昔は阿波のお国へも、商人衆遍路の者が、自由に往来したそうでございますが、いつからそんな不便なことになったのでしょう」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
往來れて、幾度蔦屋つて、心得顏をしたものは、おさんの渾名して、むつの、むつの、とひました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
(のう、ご親類の、ご新姐さん。)——しくはなくても、向う前だから、様子は知ってる、行来、出入りに、顔見知りだから、声を掛けて
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
四方カラリと吹き払われ空の蒼さや雲の徂徠まで自由に見られた。灌木帯と違い、森林の中は暗かった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そして誰が「行く」のかといえば、「人」が行くのであって、これは長歌の方で、「人さはに国には満ちて、あぢ群の去来は行けど、吾が恋ふる君にしあらねば」
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
二階の東南二室の間を、コツコツと往復しながら、終日大月は考え続けた。けれども一向曙光は見えない。
闖入者 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
それは少しも心に止まらねども美登利が素振のくり返されて正太は例の歌も出ず、大路の徃来ただしきさへ心淋しければ賑やかなりとも思はれず、火ともし頃より筆やが店に転がりて
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そこで豊吉はこの「ひげ」と別に交際もしないくせに「ひげ」は豊吉の上にあんな予言をした。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
服部時計店の店硝子に、その欄干に倚りかゝつて、往徠の人を見てゐる男や女は幾人もあるが、それは友達か何かを待ち合してゐるものらしく、明月の次第に高く昇るのを見てゐるのではない。
町中の月 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ここに兄はびて、弟に貢らしめたまひ、弟はまた兄に貢らしめて、相讓りたまふあひだに既に許多の日を經つ。かく相讓りたまふこと一度二度にあらざりければ、海人は既に往還に疲れて泣けり。
前方に行って御覧じゃりまし、川原に立っておりますが、三十人、五十人、橋を通行のお方から、おを投げて頂いて、手ン手に長棹へ網を張りましたので、宙で受け留めまするが
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
街路の両側には、門々に今を盛りと樺火が焚いてある。其赤い火影が、一筋町の賑ひを楽しく照して、晴着を飾つた徂来の人の顔が何れも/\酔つてる様に見える。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
よりりて开處此處ぬるうち、凧紙風船などをにつるして、子供めたる駄菓子やのに、もし三じりてかとけど、えぬに落膽してはず徃來れば
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たびゝとの逝囘の丘の小畠には煙草の花はさきにけるかも
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)