“新姐”の読み方と例文
読み方割合
しんぞ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男はまだしも、おんなもそれです。ご新姐しんぞ——いま時、妙な呼び方で。……主人が医師いしゃの出来損いですから、出来損いでも奥さん。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(のう、ご親類の、ご新姐しんぞさん。)——くわしくはなくても、向う前だから、様子は知ってる、行来ゆきき、出入りに、顔見知りだから、声を掛けて
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
十九にはなるまい新姐しんぞさきに、一足ひとあしさがつて、櫛卷くしまきにした阿母おふくろがついて、みせはひりかけた。が、ちやう行者ぎやうじや背後うしろを、なゝめとりまはすやうにして、二人ふたりとも立停たちどまつた。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)