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新姐
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しんぞ
ふりがな文庫
“
新姐
(
しんぞ
)” の例文
男はまだしも、
婦
(
おんな
)
もそれです。ご
新姐
(
しんぞ
)
——いま時、妙な呼び方で。……主人が
医師
(
いしゃ
)
の出来損いですから、出来損いでも奥さん。
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(のう、ご親類の、ご
新姐
(
しんぞ
)
さん。)——
悉
(
くわ
)
しくはなくても、向う前だから、様子は知ってる、
行来
(
ゆきき
)
、出入りに、顔見知りだから、声を掛けて
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
十九にはなるまい
新姐
(
しんぞ
)
を
前
(
さき
)
に、
一足
(
ひとあし
)
さがつて、
櫛卷
(
くしまき
)
にした
阿母
(
おふくろ
)
がついて、
此
(
こ
)
の
店
(
みせ
)
へ
入
(
はひ
)
りかけた。が、
丁
(
ちやう
)
ど
行者
(
ぎやうじや
)
の
背後
(
うしろ
)
を、
斜
(
なゝめ
)
に
取
(
とり
)
まはすやうにして、
二人
(
ふたり
)
とも
立停
(
たちど
)
まつた。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
が、町が狭いので、向う側の茶店の
新姐
(
しんぞ
)
に、この
小兀
(
すこはげ
)
を見せるのが辛かったよ。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
途中、五位鷺の声もきかず、ただ西福寺裏で行逢った、寂しく、あわれな
婦
(
おんな
)
を聞くと、兄は深く
頷
(
うなず
)
いた。が、まずいうがままにいたされよ、で、ご
新姐
(
しんぞ
)
に意を得させ、
鍋
(
なべ
)
をもって酒を煮た。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
ああとする
茜
(
あかね
)
の
新姐
(
しんぞ
)
も、まんざら雨宿りばかりとは見えなかった。
妖術
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「おお、こりゃ、雪の家の、ご
新姐
(
しんぞ
)
。」
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「やあ、
塗師屋
(
ぬしや
)
様、——ご
新姐
(
しんぞ
)
。」
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
姐
漢検準1級
部首:⼥
8画
“新姐”で始まる語句
新姐子
新姐樣