“塗師屋”の読み方と例文
読み方割合
ぬしや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お米といって、これはそのおじさん、辻町糸七——の従姉いとこで、一昨年おととし世を去ったお京の娘で、土地に老鋪しにせ塗師屋ぬしやなにがしの妻女である。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あの路地のかどの酒屋、二軒目の渋紙屋しぶかみや、その並びの烏帽子折えぼしおり塗師屋ぬしや柄巻つかまき職人など住んでいた一と長屋が、一夜のうちに皆、空家になりましてな」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当時、師匠東雲の家は駒形町にありまして、私は相更あいかわらず修業中……その十五日の前の晩(十四日の夜中)に森下にいる下職したじょく塗師屋ぬしやが戸をたたいてやって来ました。