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塗師屋
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ぬしや
ふりがな文庫
“
塗師屋
(
ぬしや
)” の例文
お米といって、これはそのおじさん、辻町糸七——の
従姉
(
いとこ
)
で、
一昨年
(
おととし
)
世を去ったお京の娘で、土地に
老鋪
(
しにせ
)
の
塗師屋
(
ぬしや
)
なにがしの妻女である。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あの路地の
角
(
かど
)
の酒屋、二軒目の
渋紙屋
(
しぶかみや
)
、その並びの
烏帽子折
(
えぼしおり
)
、
塗師屋
(
ぬしや
)
、
柄巻
(
つかまき
)
職人など住んでいた一と長屋が、一夜のうちに皆、空家になりましてな」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
当時、師匠東雲の家は駒形町にありまして、私は
相更
(
あいかわ
)
らず修業中……その十五日の前の晩(十四日の夜中)に森下にいる
下職
(
したじょく
)
の
塗師屋
(
ぬしや
)
が戸を
叩
(
たた
)
いてやって来ました。
幕末維新懐古談:19 上野戦争当時のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「でも。——
後生
(
ごしょう
)
だからさ、おじさん。あそこの
塗師屋
(
ぬしや
)
の裏で、
紙漉
(
かみす
)
きだの桶屋の若い衆たちが集まって、剣術をやっているから、そこへ試合に行って、一度、勝っておくれよ」
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たとえば、或る仏師の弟子の製作があるとして、それが
塗師屋
(
ぬしや
)
の手に渡る。
幕末維新懐古談:10 仏師の店のはなし(職人気質)
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
「やあ、
塗師屋
(
ぬしや
)
様、——ご
新姐
(
しんぞ
)
。」
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もと
塗師屋
(
ぬしや
)
職人で半さんといい、道楽という道楽はし尽したあげく、吉原の
花魁
(
おいらん
)
と心中し損ね、日本橋のたもとで
晒
(
さら
)
し者にまでされたこともある——ということなどを、いつか彼等は知っていた。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
塗
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
師
常用漢字
小5
部首:⼱
10画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“塗師”で始まる語句
塗師
塗師重
塗師町
塗師職