“ぬしや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
塗師屋60.0%
塗屋20.0%
塗師10.0%
漆器屋10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あの路地のかどの酒屋、二軒目の渋紙屋しぶかみや、その並びの烏帽子折えぼしおり塗師屋ぬしや柄巻つかまき職人など住んでいた一と長屋が、一夜のうちに皆、空家になりましてな」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
岡三庵の屋敷通りの塗町ぬしちょうへ曲がっていくと、軒をそろえてずらりと並んでいるそこの塗屋ぬしやの一軒へずかずかと近づいていって、いつにもなく御用名を名のりながら、どんどんたたき起こしました。
それをすすめた人間は大和やまと塗師ぬしやをしている男でその縄をどうして手に入れたかという話を吉田にして聞かせた。
のんきな患者 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
採った木地類は漆器屋ぬしやに売り、同族結婚、姦通、自堕落、無道徳というのが普通だのに! もっともいい木目を目つけたり、またよい根瘤ねこぶを目つけたりすると、手製の小刀やのみなどで
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)