“塗屋”の読み方と例文
読み方割合
ぬしや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういう町々には、紺屋こんや町とか箪笥たんす町とか塗屋ぬしや町とか鋳物師いもじ町とか呼ぶ名さえ残ります。日本におけるそういう町の名を集めたら、面白い一冊子さえ編めるでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
岡三庵の屋敷通りの塗町ぬしちょうへ曲がっていくと、軒をそろえてずらりと並んでいるそこの塗屋ぬしやの一軒へずかずかと近づいていって、いつにもなく御用名を名のりながら、どんどんたたき起こしました。
福島は都でありますから、町を歩くと、塗屋ぬしやだとか紙屋かみやだとか土地出来の品を置くよい店を見出します。古風な看板かんばんを今もはずさない店があるのは、伝統の残るのを語ります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)