“辭”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
52.9%
いな23.5%
ことば11.8%
いろ2.9%
2.9%
いら2.9%
こば2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが一の子分ガラツ八に對する、何よりの好意であり、最上等の歡迎のであることは、ガラツ八自身もよく心得て居りました。
あながちにいなみもせず千代は私の杯を受取る。無地の大きなもので父にも私にも大の氣に入りの杯である。お兼はそれになみ/\といだ。
姉妹 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
汝は才あり學あればこそ、詩人とならんとは思ひ立ちしなれ。汝が前途は多望なり。されどわれおもふに、わが斯くことばを費すはいたづら事にはあらずや。
されど亞剌伯アラビア種の少女なればにや、目と頬とには血の温さぞ籠りたる。想へ汝、我が翁に引かれて、いろはずその家に入りしことの無理ならぬを。
めてもえゝのんや」と繰返していふ。たしか、以前まへにも二三囘、彼は斯うした事から「める」と騷ぎ出し、職員全部にそれをふれて𢌞つたが、結局辭めなかつた。
かめれおん日記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
即ち小人卑怯の名、我またいらふことを得ず
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
たつての頼みをこばみ難く、態々わざ/\迎ひに來たと語るのであつたが、然し一言もお定に對して小言がましい事は言はなかつた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)