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いな
ふりがな文庫
“
辭
(
いな
)” の例文
新字:
辞
強
(
あなが
)
ちに
辭
(
いな
)
みもせず千代は私の杯を受取る。無地の大きなもので父にも私にも大の氣に入りの杯である。お兼はそれになみ/\と
酌
(
つ
)
いだ。
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
天皇初め天つ日繼知らしめさむとせし時に、
辭
(
いな
)
びまして、詔りたまひしく「我は長き病しあれば、日繼をえ知らさじ」と詔りたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
拂ひ外に茶代として二百疋を遣はしければ此
度
(
たび
)
は亭主も
辭
(
いな
)
み難く受納め酒肴など出して
饗應
(
もてなし
)
けれども忠八はお花等が
行方
(
ゆくへ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
心たふとくやさしき人は他人の願ひ、言語または擧動によりて外部にあらはるれば
言
(
こと
)
に
托
(
よ
)
せてその願ひを
辭
(
いな
)
まず、直ちにこれを己が願ひとひとしうす
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
讀者よ、わが物語を聞くことを
辭
(
いな
)
まざる讀者よ。願はくは一氣に此一段の文字を讀み去れ。われは唯だ省筆を用ゐて、その大概を敍して已みなんとす。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
平次の持出した
猪口
(
ちよこ
)
、ガラツ八は
辭
(
いな
)
みもならず、冷で注いでキユーツとやります。
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
父は
辭
(
いな
)
みてあくがれき。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
善くこそ
宣
(
のたま
)
ひたれ。その戀愛とアヌンチヤタとを題とせん。われ。又の日にはいかなる題をも
辭
(
いな
)
まざるべし。今宵のみは
免
(
ゆる
)
し給へ。心地も常ならぬやうなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
われわが識れるものゝ彼等の中にあるをみし後、心おくれて大事を
辭
(
いな
)
めるものゝ魂を見知りぬ 五八—六〇
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
とのりたまひて、堅く讓りたまひき。かれえ
辭
(
いな
)
みたまはずて、袁祁の命、まづ天の下治らしめしき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
只管
(
ひたすら
)
頼
(
たの
)
みしに重四郎も
辭
(
いな
)
み難く承知せしかば此より畔倉を
師匠
(
ししやう
)
として主用の
間
(
ひま
)
には
劔道
(
けんだう
)
をぞ
學
(
まな
)
びける是に因て重四郎も毎度
穀屋
(
こくや
)
へ出入致しける處に主平兵衞は殊の外
圍碁
(
ゐご
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
われ
若
(
も
)
しこの
遊
(
あそび
)
を
辭
(
いな
)
みなば、我生涯の運命はこゝに一變したるならん。後に思へば、此遊の四日は我少壯時代の六星霜を奪ひ去りたるなりき。誰か人間を自由なりと謂ふ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ここに兄は
辭
(
いな
)
びて、弟に貢らしめたまひ、弟はまた兄に貢らしめて、相讓りたまふあひだに既に
許多
(
あまた
)
の日を經つ。かく相讓りたまふこと一度二度にあらざりければ、
海人
(
あま
)
は既に
往還
(
ゆきき
)
に疲れて泣けり。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
辭
部首:⾟
19画
“辭”を含む語句
世辭
辭退
辭別
誄辭
臺辭
言辭
辭儀
返辭
御世辭
辭色
辭職
其舊辭
舊辭
辭氣
題辭
通辭
辭句
辭宜
辭退仕
辭讓
...