“穀屋”の読み方と例文
読み方割合
こくや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そこで早速だが、神田の方はあと廻しとして、まずその雑司ヶ谷の方から聞かしてくれ。そのうち穀屋こくやで、桝屋とか云ったな」
半七捕物帳:43 柳原堤の女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
今、離れ岩んとこで、こねえな女頭巾おんなずきんを拾って来たよ、見ておくんなさい、こりゃあ、あの高山の穀屋こくやのお内儀かみさんの頭巾じゃあんめえか。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
裏木戸で、入れちがいに、米の袋をになったぬかだらけの男とすれちがった。穀屋こくやの若い者だった。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)