“穀問屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こくどんや66.7%
ごくといや33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弟利助は日本橋辺の穀問屋こくどんやへ、共に年期奉公の身であるが、いずれこの二人ふたりの若者も喜び勇んで藪入やぶいりの日を送りに帰って来るだろうとのうわさで持ち切る騒ぎだ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
なるほどお前は初心うぶらしい。可愛いだ、わしはな、佐賀町の穀問屋こくどんやで、そしてたいした金持の隠居さ。もう吉原だとか辰巳たつみだとか、あんな尋常な所では遊び飽いたので、わざと売女などを
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところで、このお悦さんの妹が前述のお勝さん、そのまた妹におきせさん(東雲師の末の妹)という人があって、小舟町一丁目の穀問屋ごくといや金谷善蔵かなやぜんぞうという人の妻となっている。