“穀断”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごくだち50.0%
こくだち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神を念じて穀断ごくだち塩断しほだちしてゐたやうな父は、すぐさまスペクトラの実験のにおちようはずはないのである。腑に落ちるなどとふより反撥はんぱつしたといつた方がいいかも知れない。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
父はその時から命のをはるまで納豆を食はずにしまつただらうと僕はおもふ。父は食べものの精進しやうじんもした。しかしさういふ普通の精進の魚肉ぎよにくを食はぬほかに穀断ごくだち塩断しほだちなどもした。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
魚断うおだち菜断さいだち穀断こくだちと、茶断ちゃだち塩断しおだち……こうなりゃ鯱立しゃっちょこだちだ。)
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)