“ごくだち”の漢字の書き方と例文
語句割合
穀断100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神を念じて穀断ごくだち塩断しほだちしてゐたやうな父は、すぐさまスペクトラの実験のにおちようはずはないのである。腑に落ちるなどとふより反撥はんぱつしたといつた方がいいかも知れない。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
父はその時から命のをはるまで納豆を食はずにしまつただらうと僕はおもふ。父は食べものの精進しやうじんもした。しかしさういふ普通の精進の魚肉ぎよにくを食はぬほかに穀断ごくだち塩断しほだちなどもした。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
祖父以来進歩党時代からの国会議員に力※ちからこぶいれて、㝫応りゆうおう和尚から草稿をかいてもらつて政談演説をしたり、剣術に凝り、植木に凝り、和讃に凝り、念仏に凝り、また穀断ごくだち塩断しほだちなどをもした。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)