“師匠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ししょう33.3%
ししやう28.4%
しょ14.8%
しゝやう7.4%
ししよう2.5%
しよ2.5%
っしょ2.5%
外護者1.2%
おやじ1.2%
くだいめ1.2%
ししょ1.2%
しヽよう1.2%
ひひょう1.2%
ツしよ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俳諧師はいかいし松風庵蘿月しょうふうあんらげつ今戸いまど常磐津ときわず師匠ししょうをしているじつの妹をば今年は盂蘭盆うらぼんにもたずねずにしまったので毎日その事のみ気にしている。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
かくの如く山伏にはむづかしき事の御座候よし兼て師匠ししやうより聞及び候に私事は未だ若年じやくねんにて師匠の跡目あとめ相續の儀は過分くわぶんの儀なれば修驗のはふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
或る日フリッツはとうとう稽古場へ上って来て、幸子たちがおさく師匠のことを「おッ師匠しょはん、おッ師匠はん」と呼ぶのを真似て
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
俳諧師はいかいし松風庵蘿月しようふうあんらげつ今戸いまど常磐津ときはづ師匠しゝやうをしてゐるじついもうとをば今年は盂蘭盆うらぼんにもたづねずにしまつたので毎日その事のみ気にしてゐる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
このひと先生せんせいは、加納諸平かのうもろひら同門どうもん田中大秀たなかおほひでといふ飛騨ひだくに學者がくしやでした。その師匠ししよううたとき旅行りよこううた
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
すると光花が「おッ師匠しよさんが一寸樂屋まで來て下さいましつて。……えゝすぐなのよ」
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
「ほんまにあのときのお師匠っしょはんの顔! 笑えて笑えてかななんだわ。——『うーそぅ』ちゅうなこと、よう云わはったわ」
高台寺 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それは私のチベット語の師匠外護者ですから知って居るどころの話ではないけれども、そういう人はどこに居るのか
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「何しろ圓太の野郎が行ってねえから、余計お前ンとこの師匠おやじに早く報せにきたんだ、薄情野郎あン畜生め、四谷が倒れたと聞いたらそれっきり影覗きもしやがらねえって」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
師匠くだいめといっしょにれなかったということなんで、生れかわらなきゃ、頭から駄目だったのだ。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「お師匠ししょさんは風邪を引いて寝ていますよ。お前さんはどなたで……」
半七捕物帳:54 唐人飴 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
學校がくかうかよひにからぬともでも出來できてはならず、一さいれにかせてまあてくれと親切しんせつおつしやつてお師匠しヽようさまから毎日まいにちのお出稽古でげいこ月謝げつしやしてとヾけして御馳走ごちそうしてくるまして
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
妙「お師匠ひひょうはん何んひゃか深川辺ふかかわへんの者やとひゅうて、十八九ひゅうはッふになる娘で御座おはえまふが、誠に因縁ひんねんが悪いはら、尼に成りたいと申ひて来まひたが、如何いかゞいたひまひょう」
「お師匠ツしよさん、こんちは。」と甲高かんだか一本調子いつぽんてうしで、二人づれの小娘こむすめ騒々さう/″\しく稽古けいこにやつて来た。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)