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師匠
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ししやう
ふりがな文庫
“
師匠
(
ししやう
)” の例文
斯
(
かく
)
の如く山伏には
六
(
むづ
)
かしき事の御座候よし兼て
師匠
(
ししやう
)
より聞及び候に私事は未だ
若年
(
じやくねん
)
にて師匠の
跡目
(
あとめ
)
相續の儀は
過分
(
くわぶん
)
の儀なれば修驗の
法
(
はふ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わたし
)
が
間違
(
まちが
)
つた
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひますれば、
其處
(
そこ
)
に
居
(
ゐ
)
ます
師匠
(
ししやう
)
、
沙汰
(
さた
)
をします
筈
(
はず
)
。
點
(
とも
)
つて
立
(
た
)
つて
居
(
を
)
ります
上
(
うへ
)
は、
決
(
けつ
)
して
相違
(
さうゐ
)
ないと
存
(
ぞん
)
じます。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
げにも
浮世
(
うきよ
)
か
音曲
(
おんぎよく
)
の
師匠
(
ししやう
)
の
許
(
もと
)
に
然
(
しか
)
るべき
曾
(
くわい
)
の
催
(
もよほ
)
し
斷
(
ことわ
)
りいはれぬ
筋
(
すぢ
)
ならねどつらきものは
義理
(
ぎり
)
の
柵
(
しがらみ
)
是非
(
ぜひ
)
と
待
(
ま
)
たれて
此日
(
このひ
)
の
午後
(
ひるすぎ
)
より
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そこで賃仕事の
片手間
(
かたてま
)
に
一中節
(
いつちうぶし
)
の
稽古
(
けいこ
)
をし、もし上達するものとすれば
師匠
(
ししやう
)
になるのも善いと思ひ出した。しかし一中節はむづかしかつた。
素描三題
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あの
人達
(
ひとたち
)
はお
前達
(
まへたち
)
の
祖父
(
おぢい
)
さんのことを『お
師匠
(
ししやう
)
さま、お
師匠
(
ししやう
)
さま』と
呼
(
よ
)
んで
居
(
ゐ
)
ました。あの
人達
(
ひとたち
)
が
苗字
(
めうじ
)
をつける
時
(
とき
)
のことを
今
(
いま
)
から
思
(
おも
)
ひますと
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
彼等
(
かれら
)
の
白
(
しろ
)
い
手拭
(
てぬぐひ
)
が
聚
(
あつま
)
つて
遙
(
はるか
)
に
人
(
ひと
)
の
目
(
め
)
を
惹
(
ひ
)
く
外
(
ほか
)
師匠
(
ししやう
)
の
家
(
うち
)
に
格別
(
かくべつ
)
の
利益
(
りえき
)
もなく
彼等
(
かれら
)
自分等
(
じぶんら
)
のみが一
日
(
にち
)
を
樂
(
たのし
)
く
暮
(
くら
)
し
得
(
う
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
何んとか流の踊りの
師匠
(
ししやう
)
ですが、それは滿身にたぎる魅力を踊りにかこつけて
撒
(
ま
)
き散らし、山の手一帶を桃色に興奮させるやうな大變な女でした。
銭形平次捕物控:315 毒矢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それでも六
畳
(
でふ
)
と三畳と
二室
(
ふたま
)
あツて、
格子
(
かうし
)
を啓けると直ぐに六畳になツてゐた。此處でお房の母は、近所の小娘や若い者を集めてお
師匠
(
ししやう
)
さんを爲てゐる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
お
豊
(
とよ
)
は自分の身こそ一家の不幸の
為
(
た
)
めに
遊芸
(
いうげい
)
の
師匠
(
ししやう
)
に
零落
(
れいらく
)
したけれど、わが子までもそんな
賤
(
いや
)
しいものにしては先祖の
位牌
(
ゐはい
)
に対して
申訳
(
まをしわけ
)
がないと述べる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
へえー
夫
(
それ
)
は
何
(
ど
)
うも
結構
(
けつこう
)
な事で。殿「別に
師匠
(
ししやう
)
も取らず
書物
(
しよもつ
)
に
就
(
つ
)
いて
独学
(
どくがく
)
をしたのぢやが、
色々
(
いろ/\
)
な事を
発明
(
はつめい
)
したよ、まア見るが
宜
(
い
)
い、
是
(
これ
)
だけ
器械
(
きかい
)
を集めたから。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
五穀豊熟
(
ごこくほうじゆく
)
して
年
(
とし
)
の
貢
(
みつぎ
)
も
心易
(
こゝろやす
)
く
捧
(
さゝ
)
げ、
諸民
(
しよみん
)
鼓腹
(
はらつゞみ
)
の春に
遇
(
あひ
)
し時、氏神の
祭
(
まつり
)
などに
遭
(
あひ
)
しを幸に地芝居を
興行
(
こうぎやう
)
する㕝あり。役者は皆其処の
素人
(
しろうと
)
あるひは
近村
(
きんそん
)
近
駅
(
えき
)
よりも来るなり。
師匠
(
ししやう
)
は田舎芝居の
役者
(
やくしや
)
を
傭
(
やと
)
ふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ぢやが、お
前様
(
めえさま
)
は
山
(
やま
)
が
先生
(
せんせい
)
、
水
(
みづ
)
が
師匠
(
ししやう
)
と
言
(
い
)
ふわけ
合
(
あひ
)
で、
私等
(
わしら
)
が
気
(
き
)
にや
天上界
(
てんじやうかい
)
のやうな
東京
(
とうきやう
)
から、
遥々
(
はる/″\
)
と……
飛騨
(
ひだ
)
の
山家
(
やまが
)
までござつたかね。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
致し
誠
(
まこと
)
の修驗と相成て後當村へ
歸
(
かへ
)
り其時にこそ
師匠
(
ししやう
)
感應院の院を
續度
(
つぎたく
)
存ずるなり
哀
(
あは
)
れ此儀を
御許
(
おんゆる
)
し下され度
夫迄
(
それまで
)
の内は感應院へは
宜
(
よろし
)
き代りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
五日
(
いつか
)
の朝、僕の家に
来
(
きた
)
る。
未
(
いま
)
だ孫娘の
行
(
ゆ
)
く
方
(
へ
)
を知らずといふ。意気な平生のお
師匠
(
ししやう
)
さんとは思はれぬほど
憔悴
(
せうすゐ
)
し居たり。
鸚鵡:――大震覚え書の一つ――
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『お
師匠
(
ししやう
)
さま、
孫子
(
まごこ
)
に
傳
(
つた
)
はることでございますから、どうかまあ
私共
(
わたしども
)
にも
好
(
よ
)
ささうな
苗字
(
めうじ
)
を一つお
願
(
ねが
)
ひ
申
(
まを
)
します。』
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「相手は何んだえ。圍ひ者か、お
師匠
(
ししやう
)
か、それとも小料理屋の
妓
(
をんな
)
か、——どうせ
素人
(
しろうと
)
ぢやあるめえ」
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
で、
風流三昧
(
ふうりうざんまい
)
の
蘿月
(
らげつ
)
は
已
(
や
)
むを得ず
俳諧
(
はいかい
)
で世を渡るやうになり、お
豊
(
とよ
)
は
其
(
そ
)
の
後
(
ご
)
亭主
(
ていしゆ
)
に
死別
(
しにわか
)
れた不幸つゞきに
昔
(
むかし
)
名
(
な
)
を取つた
遊芸
(
いうげい
)
を幸ひ
常磐津
(
ときはづ
)
の
師匠
(
ししやう
)
で
生計
(
くらし
)
を立てるやうになつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
... どうか
宜
(
よろ
)
しく・……」「
何
(
なん
)
といふ名前です」「お
師匠
(
ししやう
)
さん、
私
(
わたし
)
は年を
老
(
と
)
つて物おぼえが悪くなつて、よく
覚
(
おぼ
)
えて
居
(
を
)
りませぬが、
何
(
なん
)
でも
多
(
た
)
の
字
(
じ
)
の
付
(
つ
)
く名前でしたが、忘れました」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
五穀豊熟
(
ごこくほうじゆく
)
して
年
(
とし
)
の
貢
(
みつぎ
)
も
心易
(
こゝろやす
)
く
捧
(
さゝ
)
げ、
諸民
(
しよみん
)
鼓腹
(
はらつゞみ
)
の春に
遇
(
あひ
)
し時、氏神の
祭
(
まつり
)
などに
遭
(
あひ
)
しを幸に地芝居を
興行
(
こうぎやう
)
する㕝あり。役者は皆其処の
素人
(
しろうと
)
あるひは
近村
(
きんそん
)
近
駅
(
えき
)
よりも来るなり。
師匠
(
ししやう
)
は田舎芝居の
役者
(
やくしや
)
を
傭
(
やと
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
おつぎが
通
(
かよ
)
うた
針
(
はり
)
の
師匠
(
ししやう
)
の
家
(
うち
)
でも
嫁
(
よめ
)
が
極
(
きま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お
珍
(
めづ
)
らしやお
高
(
たか
)
さま
今日
(
けふ
)
の
御入來
(
おいで
)
は
如何
(
どう
)
いふ
風
(
かぜ
)
の
吹
(
ふき
)
まはしか
一昨日
(
をとゝひ
)
のお
稽古
(
けいこ
)
にも
其前
(
そのまへ
)
もお
顏
(
かほ
)
つひにお
見
(
み
)
せなさらずお
師匠
(
ししやう
)
さまも
皆
(
みな
)
さまも
大抵
(
たいてい
)
でないお
案
(
あん
)
じ
日
(
ひ
)
がな
一日
(
いちにち
)
お
噂
(
うはさ
)
して
居
(
をり
)
ましたと
嬉
(
うれ
)
しげに
出迎
(
でむか
)
ふ
稽古
(
けいこ
)
朋輩
(
ほうばい
)
錦野
(
にしきの
)
はな
子
(
こ
)
と
呼
(
よ
)
ばれて
醫學士
(
いがくし
)
の
妹
(
いもと
)
博愛
(
はくあい
)
仁慈
(
じんじ
)
の
聞
(
きこ
)
えたかき
兄
(
あに
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
汲
(
くみ
)
て
參
(
まゐ
)
りし者は當時は拙者弟子なれども元は
師匠
(
ししやう
)
天道
(
てんだう
)
が弟子にて
渠
(
かれ
)
は師匠が未だ
佐渡
(
さど
)
の
淨覺院
(
じやうがくゐん
)
の持主たりし時門前に
捨
(
す
)
て有しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お
前様
(
めえさま
)
もの、
祖父殿
(
おんぢいどん
)
の
真似
(
まね
)
をするだ、で、
私
(
わし
)
が
自由
(
じいう
)
には
成
(
な
)
んねえだ。
間違
(
まちが
)
へて
先生
(
せんせい
)
だ、
師匠
(
ししやう
)
だ
言
(
い
)
はつしやるなら、
祖父殿
(
おんぢいどん
)
を
然
(
さ
)
う
呼
(
よ
)
ばらつせえ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
本所
(
ほんじよ
)
横網町
(
よこあみちやう
)
に住める
一中節
(
いつちうぶし
)
の
師匠
(
ししやう
)
。名は
鐘大夫
(
かねだいふ
)
。年は六十三歳。十七歳の孫娘と二人暮らしなり。
鸚鵡:――大震覚え書の一つ――
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お
前達
(
まへたち
)
の
祖父
(
おぢい
)
さんは、この
御幣餅
(
ごへいもち
)
が
好
(
す
)
きでした。
日頃
(
ひごろ
)
村
(
むら
)
の
人達
(
ひとたち
)
から『お
師匠
(
ししやう
)
さま、お
師匠
(
ししやう
)
さま。』と
親
(
した
)
しさうに
呼
(
よ
)
ばれて
居
(
ゐ
)
たのも、この
御幣餅
(
ごへいもち
)
の
好
(
す
)
きな
祖父
(
おぢい
)
さんでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「朝つぱらから
惚氣
(
のろけ
)
の賣り込みかい、道理で近頃は姿を見せないと思つたよ。ところで相手は誰だ、横町の
師匠
(
ししやう
)
か、
羅生門河岸
(
らしやうもんがし
)
の
怪物
(
くわいぶつ
)
か、それとも煮賣屋のお勘子か——」
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
幸
(
さいはひ
)
師匠
(
ししやう
)
はマア
寄席
(
よせ
)
へもお
出
(
で
)
なさいません
閑人
(
ひまじん
)
でいらつしやる事でげすから、
御苦労
(
ごくらう
)
ながら三
遊
(
いう
)
社
(
しや
)
の
総代
(
そうだい
)
として、
貴方
(
あなた
)
京都
(
きやうと
)
へ
行
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さる
訳
(
わけ
)
には
参
(
まゐ
)
りませんかと、
円朝
(
わたくし
)
が
頼
(
たの
)
まれました。
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
師匠
(
ししやう
)
のお
豊
(
とよ
)
は
縁日
(
えんにち
)
ものゝ
植木鉢
(
うゑきばち
)
を
並
(
なら
)
べ、
不動尊
(
ふどうそん
)
の
掛物
(
かけもの
)
をかけた
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
を
後
(
うしろ
)
にしてべつたり
坐
(
すわ
)
つた
膝
(
ひざ
)
の上に
三味線
(
しやみせん
)
をかゝへ、
樫
(
かし
)
の
撥
(
ばち
)
で時々
前髪
(
まへがみ
)
のあたりをかきながら、
掛声
(
かけごゑ
)
をかけては
弾
(
ひ
)
くと
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
ともあれ
勘藏
(
かんざう
)
といふものある
以上
(
いじやう
)
なまなかの
事
(
こと
)
言出
(
いひだ
)
して
疑
(
うたが
)
ひの
種
(
たね
)
になるまじとも
言
(
い
)
ひ
難
(
がた
)
しお
爲
(
ため
)
にならぬばかりかは
彼
(
か
)
の
人
(
ひと
)
との
逢瀬
(
あふせ
)
のはしあやなく
絶
(
たえ
)
もせば
何
(
なに
)
かせん
然
(
さ
)
るべき
途
(
みち
)
のなからずやと
惑
(
まど
)
ふは
心
(
こゝろ
)
つゝむ
色目
(
いろめ
)
に
何
(
なに
)
ごとも
顯
(
あら
)
はれねど
出嫌
(
でぎら
)
ひと
聞
(
きこ
)
えしお
高
(
たか
)
昨日
(
きのふ
)
は
池
(
いけ
)
の
端
(
はた
)
の
師匠
(
ししやう
)
のもとへ
今日
(
けふ
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
一寸
(
ちよつと
)
聞
(
き
)
くと
誰
(
だれ
)
でも
然
(
さ
)
う
思
(
おも
)
ふだらう、
處
(
ところ
)
が
違
(
ちが
)
ふんだ、
客筋
(
きやくすぢ
)
のぢやない。
皆
(
みんな
)
の
師匠
(
ししやう
)
の
追善
(
つゐぜん
)
なんだ。」
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
小唄の
師匠
(
ししやう
)
へ行つて、一刻も變な聲を出して
唸
(
うな
)
つて、歸りには手拭を
濡
(
ぬ
)
らして、錢湯へ行つたやうな顏をするといふのは、その頃の大商人の奉公人にはよくあることでした。
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一中節
(
いつちうぶし
)
の
師匠
(
ししやう
)
になることはとうとうお
宗
(
そう
)
さんには出来なかつた。お宗さんはあの震災のために家も何も焼かれたとかいふことだつた。のみならず一時は頭の
具合
(
ぐあひ
)
も妙になつたとかいふことだつた。
素描三題
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
山
(
やま
)
も
谷
(
たに
)
も
野
(
の
)
も
水
(
みづ
)
も、
其処
(
そこ
)
には
私
(
わたくし
)
の
師匠
(
ししやう
)
がある、と
信
(
しん
)
じ
居
(
ゐ
)
た。
果
(
はた
)
して
貴下
(
あなた
)
にお
目
(
め
)
にかゝつた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
三味線堀の手踊りの
師匠
(
ししやう
)
紀久榮
(
きくえ
)
——親分も御存じでせう。
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其
(
そ
)
れがお
亡
(
な
)
くなりなすつて、
母樣
(
おつかさま
)
が、
女紅場
(
ぢよこうば
)
へいらつしやつて、
踊
(
をどり
)
やなにか、
遊藝
(
いうげい
)
の
師匠
(
ししやう
)
を
遊
(
あそ
)
ばして、
手一
(
てひと
)
つで、
貴下
(
あなた
)
をお
育
(
そだ
)
てなさります
時分
(
じぶん
)
は、
蔭
(
かげ
)
ながらお
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ましたくらゐなもの。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「横町の
師匠
(
ししやう
)
がやられましたよ」
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
女紅場
(
ぢよこうば
)
で、お
師匠
(
ししやう
)
さんをなさります、
其
(
そ
)
のお
心
(
こゝろ
)
の
中
(
うち
)
を
存
(
ぞん
)
じながら、
勿體
(
もつたい
)
ない、
引張
(
ひつぱ
)
りの
地獄宿
(
ぢごくやど
)
で、
鮹
(
たこ
)
の
脚
(
あし
)
を
噛
(
かじ
)
りながら、
袖崎
(
そでさき
)
の
御新姐
(
ごしんぞ
)
が
直傳
(
ぢきでん
)
だ、と
紀伊國
(
きいのくに
)
は
音無瀬川
(
おとなせがは
)
の
狐
(
きつね
)
が
憑
(
つ
)
いた
人畜
(
にんちく
)
が
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わし
)
は
師匠
(
ししやう
)
が
厳
(
きびし
)
かつたし、
経
(
きやう
)
を
読
(
よ
)
む
身体
(
からだ
)
ぢや、
肌
(
はだ
)
さへ
脱
(
ぬ
)
いだことはついぞ
覚
(
おぼ
)
えぬ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
間違
(
まちが
)
へば、
師匠
(
ししやう
)
沙汰
(
さた
)
をなされます。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“師匠”の意味
《名詞》
学問や芸道などを教える人。
寄席芸人の敬称。
(出典:Wiktionary)
“師匠(
師弟
)”の解説
師弟(してい)とは、師匠(ししょう)と弟子(でし)のことを指す。
(出典:Wikipedia)
師
常用漢字
小5
部首:⼱
10画
匠
常用漢字
中学
部首:⼕
6画
“師匠”で始まる語句
師匠樣
師匠様
師匠番