“鮹”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
たこ95.0%
だこ5.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渾名をたこと云って、ちょんぼりと目の丸い、額に見上げじわ夥多おびただしいおんなで、主税が玄関に居た頃勤めた女中おさんどん。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それによると、達次郎は、十時からいままで、新橋の「たこ八」というおでん屋で、なにも知らずに飲み続けていたということだった。
銀座幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
——金石かないわみなと、宮の腰の浜へ上って、北海のたこ烏賊いかはまぐりが、開帳まいりに、ここへ出て来たという、滑稽おかしな昔話がある——
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……その弁慶が、もう一つ変ると、赤い顱巻はちまきをしめたたこになって、おどりを踊るのですが、これには別に、そうした仕掛しかけも、からくりもないようです。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たこの料理が出された時、主人は「これは堅い、鮹は真水を飲ませなくては柔らかくなりません」と自ら立って台所に行く。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
東京附近では、はぜかカイヅ、或は投網でイナをやるくらゐであるが、横浜から先は海も深くなるし、大鰺やメゴチ、或はソーダ、鱸、大だこ、ガラ、カンパチ、ボラ、メナダ、といふやうなものが釣れるから、皆ハネ竿で、倫糸いとも長く、先づ半職釣といつた人が多い。
夏と魚 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)