“章魚”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
たこ93.8%
だこ5.0%
タコ1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
サンセビラ(台湾産虎尾蘭とらのおらんの類)、パンダヌス(小笠原島へん章魚たこ)その他椰子類やしるい等はその主なるものにて
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
私は蓮根の天麩羅を食うてしまって、雁木がんぎの上の露店ろてんで、プチプチ章魚たこの足を揚げている、揚物屋のばあさんの手元を見ていた。
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
普通は、本堂に、香華こうげの花と、香のにおいと明滅する処に、章魚たこ胡坐あぐらで構えていて、おどかして言えば、海坊主の坐禅のごとし。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ボースンは、すぐ前のブリッジから、船長が作業を見ていたために、その禿げた頭を、章魚たこのように赤くしてあわてたり、怒鳴ったり、あせったりした。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
彼が大根は二股三股はまだしも、正月の注連飾しめかざりの様に螺旋状らせんじょうにひねくれからみ合うたのや、章魚たこの様な不思議なものを造る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
これはあの草の茎の色とつやが、いかにもゆで章魚だことよく似ているから誰にでも附けられる名だと自分なども思っていた。
入口にはいつもの魚屋があつて、塩鮭しほざけのきたない俵だの、くしやくしやになつたいわしのつらだのが台にのり、軒には赤ぐろいゆで章魚だこが、五つつるしてありました。
山男の四月 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
入口にはいつもの魚屋があって、塩鮭しおざけのきたないたわらだの、くしゃくしゃになったいわしのつらだのが台にのり、のきには赤ぐろいゆで章魚だこが、五つつるしてありました。
山男の四月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
亀の子、泳いでいる大章魚だこ、あなご、ごんずい……大して面白い見せ物ではありません。
四月馬鹿 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
茹でた章魚タコを切りながら、章魚といふものをよく見て、もう章魚のうまさの半分を無くしてしまつた、それほど章魚は怪物だ、グロのグロだ、章魚を最初に食した人間はよほどの人間(賢愚によらず)であつたに違ひない、海鼠も怪物だが
其中日記:01 (一) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)