“塩鮭”のいろいろな読み方と例文
旧字:鹽鮭
読み方割合
しおざけ50.0%
しほざけ15.0%
しおじゃけ10.0%
しほびき10.0%
しゃけ10.0%
しおさけ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正月の塩鮭しおざけもわしの家で三本買って置いたから、一本すぐにとどけさせます。笑う門には福が来る。どうも、この家は陰気でいけねえ。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「それでは、文句はいままでのとほりにしませう。そこで今日のお礼ですが、あなたは黄金きんのどんぐり一升と、塩鮭しほざけのあたまと、どつちをおすきですか。」
どんぐりと山猫 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
おばあさんは切れの巾着きんちゃくの中味を勘定して、あたしのおやつや好きな塩鮭しおじゃけの一切れを買いにいった。
『瀬川さん。そんなら準備したくして御出おいでなすつて下さい。今直に御飯にいたしますから。これから御出掛なさるといふのに、生憎あいにく何にも無くて御気の毒ですねえ——塩鮭しほびきでも焼いて上げませうか。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
塩鮭しゃけは骨だけ別に焼いてかじった。干物は頭からみんなかじってしまうし、いなごや蝸牛まいまいつぶろを食べるのを教えたのもこの人だ。それが怒鳴った。
塩鮭しおさけ (西別川産) 五八・〇〇 一八・三五 九・二七 一二・四六
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)