“塩漬”のいろいろな読み方と例文
旧字:鹽漬
読み方割合
しおづけ46.2%
しおづ38.5%
しほつけ7.7%
しほづけ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私達は草鞋掛わらじがけのまま炉辺で足を休めた。細君が辣韮らっきょう塩漬しおづけにしたのと、茶を出して勧めてくれた。かわいた私達の口には小屋で飲んだ茶がウマかった。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「願わくば、ここ二月ふたつきのご猶予ゆうよを、この入道にお与えくださりませ。きっとその宝物と、伊那丸の塩漬しおづけ首とを、ともにごらんにそなえまする」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こと/″\く飛び離れて強烈な色采しきさいを有してゐるものばかりである。要吉は犬の耳を塩漬しほつけにしてゐる女の夢を見たと書いてある。
『煤煙』の序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
さて、それから御飯ごはんときぢや、ぜんには山家やまがかうもの生姜はじかみけたのと、わかめをでたの、塩漬しほづけらぬきのこ味噌汁みそじる、いやなか/\人参にんじん干瓢かんぺうどころではござらぬ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)