“茹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
50.0%
ゆだ16.3%
うだ12.0%
9.8%
ゆで9.8%
うで1.1%
くら1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆるいかゆと、つぶした蔬菜そさいであるが、この頃ではあごがうまく動かないとみえ、口からこぼしたりするので、ずいぶん時間がかかる。
竹柏記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
実際ね、先生にとっ捕まっちゃ百年目。この世に有りとあらゆる悪事の総ざらいをされるんだから、たいがいゆだってしまうのです。
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「昨夜は風呂が立たなかつたので、町風呂へ行つたやうでございました。小半刻經つて、戌刻いつゝぎになつてから、宜い心持にうだつて歸つて來ましたが」
勘次かんじまた蕎麥そばつたことがあつた。かれ黄蜀葵ねりつなぎにしてつた。かれまたおつぎへ注意ちういをしてくはでさせなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
全く思いがけないもので何だかわたくしの身体に融け入って来るなごやかなものがありながら、それはもう父のゆでり枯しのかす
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
蔵元屋の家でもそげな理由わけで、前の晩の暮方に覗いた塵箱を翌る朝、今一度覗いてみますると、晦日の晩なぞに蟹の塩うでの喰残しが真白う山盛りになっておる事が間々御座いまする。
「あの僧尼達は、自分が手を動かさずして世を渡り、そのうえ戒律かいりつを守らないで、婬を貪り、うんくらい、酒を飲んだので、牛馬にして人に報いをさすところだ」
令狐生冥夢録 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)