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茹
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うだ
ふりがな文庫
“
茹
(
うだ
)” の例文
「昨夜は風呂が立たなかつたので、町風呂へ行つたやうでございました。小半刻經つて、
戌刻
(
いつゝ
)
過
(
す
)
ぎになつてから、宜い心持に
茹
(
うだ
)
つて歸つて來ましたが」
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
めいめい勝手にその中へもぐりこんでしまう。そして、身動きもせず、
茹
(
うだ
)
ったように、寝しずまっている。彼らは、すうすう言って眠る。そして汗をかく。
ぶどう畑のぶどう作り
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
下地
(
したじ
)
はよし、折ふしの炎暑に、智深も
茹
(
うだ
)
ッていたところであるから、一も二もなく、誘いにまかせた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
肌でもぬぎたいほど蒸し暑い日だったので、冬の衣裳をつけた役者はみな
茹
(
うだ
)
りきっていた。
挿話
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
さっきも、我々はこの陸地の気候を
灼熱
(
しゃくねつ
)
した亜熱帯的の太陽が頭上に輝いていると言ったが、まったくそれは西班牙か伊太利のごとき南欧諸国七月初め頃の、
茹
(
うだ
)
るような暑熱であった。
ウニデス潮流の彼方
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
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第二には、暑中の観客はとかくに
茹
(
うだ
)
り易い。その茹り気分を強く刺戟するには怪談などがお誂え向きである。それらの事情から、自然に怪談が
択
(
えら
)
まれる事になったのであろうと思われる。
怪談劇
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「昨夜は風呂が立たなかったので、町風呂へ行ったようでございました。小半刻経って、
戌刻
(
いつつ
)
(八時)過ぎになってから、いい心持に
茹
(
うだ
)
って帰って来ましたが」
銭形平次捕物控:072 買った遺書
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
おや! と私は眼を
瞠
(
みは
)
りました。この前三人で水遊びをしたのは、六月の始め頃、
飛沫
(
しぶき
)
を浴びるとまだ鳥肌だつ頃だったのです。今は七月も過ぎて八月の五日……
茹
(
うだ
)
るような暑さです。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
太陽の下で
茹
(
うだ
)
って寝込んでしまう。そばを通っても誰も気がつかないくらいだ。
博物誌
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
桶の
棗
(
なつめ
)
も
茹
(
うだ
)
りそうだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
八五郎はすっかり
茹
(
うだ
)
って、愚痴を言い始めます。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎はすつかり
茹
(
うだ
)
つて、愚痴を言ひ始めます。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
茹
(
うだ
)
つて?」
銭形平次捕物控:072 買つた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
茹
漢検1級
部首:⾋
9画
“茹”を含む語句
茹蛸
塩茹
茹章魚
茹卵
茹菜
釜茹
丸茹
菜茹
茹豌豆
茹莢
茹矢
茹玉子
茹物
茹涵
茹海老
茹栗
茹小豆
茹初
茹上
真茹
...