“ゆで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
69.2%
湯煮30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蓑笠みのかさの人が桑をになって忙がしそうに通る、馬が桑を重そうに積んでゆく。その桑はむしろにつつんであるが、柔かそうな青い葉はゆでられたようにぐったりと湿れている。
磯部の若葉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
皿とざるにもられていた一ツのゆで卵も、一と切れの豚肉の油煮も残っていなかった。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
○味噌餅は餅を柔く湯煮ゆでおき別に赤味噌を擂り酒と砂糖にて味を付け裏漉うらごしにして一旦煮立て餅の上へかけ椀の蓋をなし少し蒸らして食す。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
先ず手軽いのが玉子のサンドウィッチで湯煮ゆでた玉子を黄身も白身も一緒に裏漉うらごしにして塩を少しとバターとをきほどに混ぜて煉ります。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)