“ゆに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句 | 割合 |
---|---|
由仁 | 66.7% |
湯煮 | 33.3% |
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さきにちよツと直接に交渉があつた男生徒が、お鳥の兄(由仁にゐる)にも交渉したら、本人さへよければとの返事だ。
「それなら、それで止むを得なかつたのだらう。」義雄はお鳥の兄のゐる由仁を汽車でとほつたことを思ひ出した。
由仁にゐる兄の勸めか、命令かにより、柔術を習ひに行つたこと——祭禮のあつた時、藝者の子と一緒に揃ひの衣物で踊つたこと——小學校の往きや歸りにいたづらをする男の兒を
再び汽車に乘つて、稻穗のよく實る水田が廣がつてゐる栗山や由仁を通過する時、義雄は一種のおそろしみを感じた。ほかでもない、この邊にお鳥の實兄が刑事探偵をしてゐるのである。
小半日ばかり湯煮して、やわらかに煮あげ、それを里芋、牛蒡、焼豆腐と共に旨煮にこしらえて賞味したところ、山谷の匂い口中に漂って、風雅の趣を噛みしめた。