“由仁”の読み方と例文
読み方割合
ゆに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さきにちよツと直接に交渉があつた男生徒が、お鳥の兄(由仁ゆににゐる)にも交渉したら、本人さへよければとの返事だ。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
「それなら、それで止むを得なかつたのだらう。」義雄はお鳥の兄のゐる由仁ゆにを汽車でとほつたことを思ひ出した。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
由仁ゆににゐる兄の勸めか、命令かにより、柔術を習ひに行つたこと——祭禮のあつた時、藝者の子と一緒に揃ひの衣物で踊つたこと——小學校の往きや歸りにいたづらをする男の兒を
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)