“由縁”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ゆかり77.6%
ゆえん7.1%
いわれ3.5%
よし3.5%
いはれ2.4%
よすが2.4%
いうえん1.2%
えにし1.2%
ゆうえん1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“由縁”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 東洋思想 > 日本思想2.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.7%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
弁護士権田時介と云う者が、前年自分が弁護した由縁ゆかりで引き取って此の屋敷へ埋めたと云う事を其の頃の新聞で読んだ事が有る
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
それがどうして長い眠りから醒めて、なんの由縁ゆかりもない後住者の子孫を蠱惑こわくしようと試みたのか、それは永久の謎である。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ついに維新の前後より廃藩置県はいはんちけんの時に際し今日に至るまで、中津藩に限りて無事静穏せいおんなりし由縁ゆえんなり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
下等士族のはいが上士に対して不平をいだ由縁ゆえんは、もっぱら門閥虚威きょいの一事にあり
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
行過ぎる嘉十郎のうしろ姿を見送りながら、菊弥は、鸚鵡蔵の由縁いわれを、一番最初に自分へ話してくれた、お綱という女のことを思い出した。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「この土地は小野の小町の出生地の由縁いわれから、代々一人はきつと美しい女の子が生れるんですつて。けれどもその女の子は、小町の嫉みできつと夭死するんですつて」
小町の芍薬 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
由縁よしある家の娘だったであろう、顔も姿も美しく、狂女になっても品さえあり、卑しいところがないのであるから。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
父という仏も、察するに、ただ田夫野人でんぷやじんではなかろう。由縁よしある者の末にちがいはない。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其本そのもと由縁いはれをさへわきまふれば如何いかなる新奇しんきなることにてもあやしむにるものなし。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
經机きようづくゑ由縁いはれかくのごとし。
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たゞ一人、すがり付く由縁よすがとした母を離れて何処いずこへ行くところがあろう。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
たゞ一人、縋り付く由縁よすがとした母を離れて何処いづこへ行くところがあらう。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
一里三十丁細久手ほそくて駅。此近村に一のみの清水といふあり。由縁いうえんつまびらかならず。然ども鬼のいはや、鬼の首塚等の名あれば、好事者鬼といふより伊勢もの語にひきあてゝつけし名ならんか。三里御嶽駅。一里五丁伏見駅。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
深山と名を呼ぶ其乙女と、本条純八とは一月経たぬ中に、切っても切れない由縁えにしの糸を、結び合わした身の上となった。
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
どこへか遺棄し去り、又は棺桶等に投入返還したるまま、床に帰りて就寝したる者が、翌朝に到りて屍体の変位、紛失等を発見するや大いに驚き、妖異の所業しわざと解釈してかる伝説の由縁ゆうえんを作るべき事は疑を容れず
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)